カリブ海のシント・ユースタティウス島: SMA燃料削減ソリューションによる持続可能な電力供給
SMA Solar Technology AG (SMA)とその子会社であるSMA Sunbelt Energy GmbHは、オランダ領カリブ海の島St. Eustatius(シント・ユースタティウス)にある太陽光発電ハイブリッドシステムの試運転調整を行い、電力会社規模の太陽光発電、バッテリーストレージ、そしてディーゼル発電機のスマートな組み合わせによりこの島の全ての電力の供給に9ヶ月で成功しました。SMA Fuel Save Controller 2.0に19 MWpの太陽光発電と1MWのバッテリを統合することで、地元の電力会社は化石燃料の消費量を最大30%と大幅に削減することに成功し、年間80万リットルを超える軽油と2200トンのCO2を節約を実現しました。
2010年、シント・ユースタティウスはオランダの特別自治区となりました。
オランダ経済省は、この島とStatia Utility Company (STUCO)の化石燃料油への輸入依存を軽減するため、太陽光発電所への投資を決定しました。
STUCOのCEO、Fred Cuvalayは、技術的な課題をまとめて次のように述べました。「当社は化石燃料の削減と共に、低頻度のメンテナンスとスタンドアロン稼働の両方を実現するようなソリューションを模索していました。SMAは当社のニーズをちょうど満たすことのできる、非常に使いやすいハイブリッドシステムを提供してくれました。」
SMAはカリブ海でより持続可能な電力供給のマイルストーンに
SMA事業部Off-Grid and Storage副社長、Volker Wachenfeld氏は、次のように述べる「このプロジェクトは、太陽光、バッテリストレージ、ディーゼル発電機という三つの異なるエネルギー源を、スムーズに連動するよう大きな規模で完全に統合することを目的としています。」このプロジェクトは、クリーンな太陽光発電によってSt. Eustatius シント・ユースタティウスの年間電力需要13.5 GWhの23%以上をカバーするよう設計されています。SMA Medium Voltage Power Station 1000に統合されたSunny Central Storage 1000は、日照時間の間に太陽光率の測定値を最大88%確保し、周波数調整、太陽光発電量の変動を平滑化するためのランプレート制御、ディーゼル発電機運転の最適化などの安定化機能によって電力系統を支援します。
Wachenfeld氏は、課題の一つについて下記コメントしました。「この地域の雲の急速な動きは、特に太陽光発電に大きな変動をもたらし、大規模太陽光発電をディーゼルベースの電力系統へ統合する際の障害となります。そのためこのアプリケーションにとって、エネルギー源変動のディーゼル発電機への影響を最小化する大規模ストレージシステムは、大変重要なのです。」
SMAの子会社SMA Sunbelt Energy GmbHの統括部長Fabian Jochem氏は、「SMAは現在、ターンキーサプライヤとして、ハイブリッドと大規模電力系統接続の完全統合された蓄電池貯蔵システムを、SMA Sunbelt Energy GmbHを介して提供しています。」と言います。
このプロジェクトには、システムサービス契約と、SMA Sunbelt Energy GmbHが設計と試運転調整を行った電力管理システム、太陽光発電パワーコンディショナ、バッテリパワーコンディショナ、ディーゼル発電機、および完全なストレージシステムの統合データ記録用にカスタマイズされた太陽光発電ハイブリッド監視システム設計が含まれます。
キュラソーから派遣された現地のシステムインテグレーター、Eco Energy N.Vは、太陽光発電所の設置を担当しました。
カリブ海の物流経験と質の高い職人技術は、9カ月という野心的なスケジュールでこのプロジェクトを成功させる上で、重要な役割を果たしました。
シント・ユースタティウスへの設置は、カリブ海域で行われている同種のプロジェクトの中でも最初に行われたものであり、近隣の島々における可能性を図るマイルストーンとなるでしょう。
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